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思い込みの激しい人

時折思い出すことがある。
同年代の男性だが、どういう訳か「団体職員」=「反社会的勢力」(敢えてぼかしているが、実際には具体的な三文字を出している)と思い込んでいた。
切っ掛けが何であったかまでは覚えていないが、普通に会話している時「あの“団体職員”というのは実は×××のことなんだよ。」と言い放ったのだ。
いや、それは違うだろう。
瞬時に思ったものの、反論するだけの確かな知識が私にはない。
果たして「団体職員」とは何を差しているのか。

当時の私はこう考えた。
会社組織とも違う、役所勤務とも違う。
例えば商工会議所のような組織に勤務する人のことを総称して「団体職員」と呼ぶのだ、と。
しかし、そんな曖昧な言葉を受け容れる人ではないので、信憑性の高い情報を探し、その人に提示した記憶がある。
尤も、本人は納得していなかったようだが。

人間は面白い生き物だ。
一度思い込んでしまったら最後、例えそれが事実無根であってもそう簡単には修正出来ないし、聞く耳すら持てないこともある。
以前購読していた、とあるブログの管理人もまたそういった人だった。
そのブログはファンブログなのだが、何処から得た情報なのか、「ファンクラブ会員のうち、××(その人が贔屓にしているメンバー)の人気が3割を超えている」とか「被災地におけるリクエスト№はこの曲」等と書いては信者たちの心を煽っていた。
信者たちもまた、その情報が不確かなものであることには言及せず、無条件で受け入れている姿が今となっては異様。
そう、かつては私も信者もどきだったのだ。
残念ながら信者になるにはあまりに天邪鬼で、とにかく疑り深い。
何時しか「そのデータは本物なのか?」と疑うようになり、平気でガセネタを流しながらも一切謝罪しない姿勢や、必要以上に特定のメンバーを揶揄する姿に嫌気が差してしまった。
故に現在の活動を観察することは不能だが、その人もまた、思い込みの激しい人であった。

統計学の知識を持ち合わせない私は、数字の信憑性について語ることは出来ない。
けれど、データの集め方次第では幾らでも数字は動かせるし、ある一定の方向性を導き出すことが可能なことは聞いたことがある。
まして一般人が得ることの出来るデータなど「何者かが意図的に操作した」可能性が極めて高く、裏付けもないままに鵜呑みにするなど恥ずかしいこと。
あくまで話半分に聞き流すべきだろう。
というか、ネタとして割り切ればそれなりに楽しめそうだ。