醒めた視点

某アイドルのライブツアーの結果が届いた。
落選とのことだ。
不思議なくらい、ショックはなかった。
多分これが最後。
来年以降、申し込むことはないだろう。
そんな気がする。
それにしても何故、ここまで醒めてしまったのか。
いや、ファンをやめたわけじゃない。
今後も初回盤の争奪戦には参加するだろうし、気が向けばライブ等の申し込みをすることだろう。
けれど、何が何でも参戦したい!といった気持ちが失せている。
というか、内心馬鹿馬鹿しいと思っている自分がいるのだ。
その変化はどこから生まれてきたのか。

記憶を呼び起こしてみる。
それはあるイベントでの出来事。
一度でいいから聴きたかった、大好きな曲があった。
その曲を聴きたいが為に、漸く確保出来たチケットだった。
そして、その曲が流れてきた。
感激に胸を震わせた瞬間、私の目に信じられない光景が。
はっきり書こう。
口の動きと歌声とがずれていたのだ。
気のせいだと思いたかったが、何度確認しても口の動きがずれている。
そうか、そうなのか。
思えばあの瞬間から、何かが崩れていたのだろう。

さて、落選が決まった瞬間、私は何故かホッとしていた。
決して安くはないチケット代。
浮いたお金で何を買おうか。
考えただけでわくわくしてきた。
自分でも不思議な感情である。