アイドル映画と、幼少期の記憶。

まだ小学生だった頃の話。
当時人気絶頂だったアイドルが映画に出るというので、友達と一緒に見に行ったことがある。
いや、もしかしたら4歳下の従弟かも知れない。
今なら考えられないことだが、そのアイドルは同時に二つの作品に出ており、私はAの作品を、別の友人(一緒に行動はしていない)はBの作品を見たことは覚えている。
友人曰く、Bの作品にはちゃんとストーリーがあって、見ていて面白い作品だったとのこと。
一方のA、所詮アイドル映画と言われればそれまでだが、正直これと言ったストーリーもなく、熱狂的なファンだった筈の私は何とも言えない違和感を抱えたまま映画館を出ている。
それ以上の記憶は流石にないが、少なくともこの出来事がトラウマになっていることは違いない。
敢えて作品名は伏せるが、ファンの間ではそれなりに評判の映画も今一つ見る気になれない自分がいる。
多分それなりに面白いのだろうけど(一応ストーリーはあるようだし)、その世界観にどっぷり浸る自信がないのだ。
そりゃファンだから興味はあるし、一度ぐらい見るべきだと自覚はしている。
思い切ってBlue-Rayも予約したさ。
それでも何処か気が重いのは、幼少期に見たあの映画(どう転んでも狂信的なファン向けの、自己マン映画だった)が影響しているのだろう。
そういう意味では「本当のファン」ではないかも知れない。
未だに「熱狂の渦」に巻きこまれることを極端に恐れているし、何処か遠くで眺めていたい衝動があるのは確か。
その癖、ワイワイガヤガヤどうでもいいことを喋ってみたい願望もある。
きっとそういう空間は居心地が悪くて、それよりもT-SQUAREについて熱く語る人々の輪に飛び込んだ方が余程楽しいことにも気づいているのだけど。


こういうのって、どういう心理なんだろうね。
分析してもらう必要はないけど、我ながら謎であるし、それ故興味深いことでもある。