私にとっての「地雷」

それは数年前の話。

その人にとっては取るに取らない事柄だけど、私にとっては神経を逆撫でされるほど不快な事柄があって。

相手が「どうでもいい人」であれば、所詮その程度の人と切り捨てることも出来る。

けれど、それなりに心を許した相手となれば、出来る限り伝えたいと欲するのが人情というもので。

御多分に漏れず、私もまた、不快に感じていることを再三にわたって伝えてみた。

勿論、ただ「不快だ」と言うだけではわかってもらえるとは思えない。

自分なりにその心理を分析し、こういう理由だからそれは止めて欲しいと相手に伝えてみた。

相手から返ってくる言葉は決まって「どうして?」。

その言葉の裏には「私には悪気がない」「あなたが過剰なだけ」といった自己主張があり、残念ながら私の言葉に耳を傾けるだけの器の大きさは感じられなかった。

正直、ショックだった。

この人なら理解してくれる。

心の何処かでそう信じていただけに、恐らく裏切られた気持ちになってしまったのだ。

「この人には何を言っても無駄」

そう思った瞬間、心の中に壁が出来る。

少なくとも私はそういうタイプだ。

その後、その人とはさりげなく距離を置いたことは言うまでもない。