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白気質について考えてみた。

色彩心理を学んでいた時、どうしても解せない気質があった。

白気質である。

大抵の気質は具体的な人間像を思い浮かべることが出来るが、その時の私には白気質の人間が存在すること自体理解出来ずにいた。

いや、存在するのはわかってたが、それこそ聖職者と呼ばれる人でなければまず該当しないと思っていたのだ。

良くも悪くも完璧主義であり、並外れた潔癖性を保持するとなると、並の人間ではまず考えられない。

それでいて寛容さを持ち合わせるとなれば、まさに聖職者そのものではないか。

(この時、私の脳裏に具体的な名前が刻まれていたことは言うまでもない)

そんな疑念を抱いていたせいだろう、ある映画館のロビーでとんでもない想念が私を襲ったことがある。

それはまるで白気質の暗黒面を象徴するようなイメージで、この時もまた、具体的な団体名が脳裏をよぎり、少しだけその団体のことが理解出来たような気がした。

但し、到底受け入れられるような想念ではなかったのだが。

幸い、映画そのものは非常に楽しい作品であった。

時折主人公のカラータイプを分析しながら、独特の世界観に浸っていたのを覚えている。

やがて1級インストラクターの資格を取得した私は、これといったビジネス展開の予定もないまま、自己分析を繰り返していた。

そもそも1級講座を受講した目的が「より深くカラータイプを知ること」であり、そうすることでより深く自分自身を理解したいと欲していた。

事実、幾つかの課題をこなすうちに見えてきたものが幾つかあるし、結果的にはセルフカウンセリングに近い作業を繰り返していたように思う。

わかりやすくいうなら、「私だけではない」という現実に気付いたのだ。。

これを知ってるか否かで気持ちの持ちようが変わってくるし、出来れば一人で悩んでいる全ての人にカラータイプ(それも2級講座以上!)を受講してもらいたい。

話は少しそれたが、上記のようなことをぼんやりと考えながら、その時の私はテレビドラマを見ていた。

ドラマの内容は少し子供向けだったが、それでも欠かさず見ていたのは演者の一人が好きだったから。

ただそれだけの理由で見ていたドラマだったが、ある回を境に本腰を入れて視聴するようになる。

というのも、出演者の一人が真っ白な衣装に身を包んでいたから。

それまで黒尽くめの衣装で登場していたこともあり、対照的ともいえる色の衣装にすっかり戸惑ってしまったのだ。

やがて彼女が白を着ていた理由が曲がりなりにも理解出来たのだが、果たしてそれが演出側が意図したものと一致するか否かはわからない。

あくまで私個人の解釈だが、彼女が演じていた役柄は白気質であると仮定したのだ。

であれば、例えそれが悪であっても、自分が心酔した思想にのめり込むのも理解出来るし、忠実な僕となることも容易に理解出来る。

その本質がプラスの面に傾けば優れた人格者となる可能性が高いが、そうでない場合にはとんでもない方向に転がる危険性も強い。

例えるならば、『罪と罰』に出てくる優秀な主人公のように。

恐らく今読み返したならば、以前とは全く違った印象を抱くことになるのだろう。

久し振りに読み返したくなってきた。

それにしても、まさかあのドラマが切っ掛けで白気質に対する理解が深まるとは思いもしなかった。

その後ドラマは映画化され、映画嫌いの私は何と5回も足を運んでいる。

それだけ白気質の彼女が魅力的だった訳だ。

久し振りに観てみようかな、「怪物くん」。